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開院30周年 これからも地域とともに
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

開院30周年これからも地域とともに 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

地域中核病院の使命を果たすための取り組み

今年で開院30周年を迎えた聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院は、地域中核病院として誕生しました。
患者さんの相談窓口である“総合相談部”に地域の医療機関と連携を図る“ホームケア係”を置き、“退院支援リンクナース”を各部署に配置しています。その取り組みについてレポートします。

地域に根差した大学付属病院としての歩み

伴真理子さん
副院長・看護部長
伴真理子さん

当院は横浜市西部地域の地域中核病院として、第三次救急医療施設としての機能を有するとともに、神奈川県初の周産期センターとして地域医療の充実に努めてきました。当時としては珍しい、地域医療機関との連携を図る総合相談部を開院当初より設置している点も、地域医療の中核を担う当院ならではの特徴です。

高齢化社会を迎える中、地域住民からの受診相談の件数もここ数年で増加しています。
この状況を受け、3年前には総合相談部の地域連携係に専任看護師を配置し、安心して適切に受診できる体制を作りました。また、退院調整、在宅支援の充実に向けては、ホームケア係の看護師を部署別に担当とし、退院支援リンクナースとのチーム力強化を図っています。

患者さんの個別性をくみ取れる看護師へ

これからは入院当初から患者さんの退院後の姿を見据えた関わりがますます重要となります。急性期の治療の先にある患者さんの生活を考えられることが必要です。目の前のことから様々なことを予測することで、患者さん個々に応じた看護が提供できるようなります。

退院後まで考えあわせて看護をすることは最初からは難しいですが、そのための教育や研修を今後はより充実させていく計画です。そうして自ら考え、先を見て行動できる看護師を育成し、地域から信頼される病院でありたいと思っています。

退院支援ってどんなことをするの?

退院後の生活を支える看護のチカラ

入院患者さんが地域へ帰った後もより安全な療養生活を送れるように、看護師たちは退院支援に取り組んでいます。その支援活動の流れをチェック!

Step1退院支援が必要か否かをスクリーニング

総合相談部のホームケア係看護師が毎朝入院患者さんの状況を確認し、病棟のリンクナースや看護師とも情報交換しながら、医療面、介護面、社会・経済面において退院支援が必要な患者さんを判断する。

Step2支援の方向性を固めていく

医師、ソーシャルワーカー、ホームケア係、病棟看護師がカンファレンスを行い、患者さんに必要な支援内容を決めていく。医療面だけでなく生活状況やご本人の意向に応じて支援内容は変わるため、病棟看護師を中心に患者さんやご家族からヒアリングすることも大切。

5階南病棟の退院支援チームの皆さん
病棟看護師、退院支援リンクナース、ホームケア係、
医師、薬剤師、ソーシャルワーカーが組織横断的に活動している
Step3退院指導と並行し利用制度を調整

病棟看護師はインスリン自己注射や吸引といった在宅ケアに必要な知識・技術を患者さんやご家族に指導。総合相談部のホームケア係看護師が調整し、退院後に利用する予定の訪問看護師を呼んで入院患者さんと顔合わせすることも。患者さんが安心して退院日を迎えられることを目指す。

 

Interview 退院支援リンクナース

患者さんの希望実現に向け、看護環境を構築

鈴木遥さん
退院支援リンクナース
5階南病棟
(代謝・内分泌内科、リウマチ膠原病内科、眼科、神経内科)所属
鈴木遥さん

退院するといっても、後遺症などにより元通りの生活が難しい患者さんもいます。その場合は療養型施設への転院や訪問診療の利用などさまざまな道があります。道を選ぶ際には患者さんやご家族は退院後にどんな生活を望んでいるのかを重視します。望みに寄り添う手段を探り、実現に向けて支援するのが退院支援です。

退院支援リンクナースの役割は病棟看護師に働きかけ、退院後を視野に入れた情報収集や、患者さんやご家族への指導ができる環境へと導くこと。また、患者さんと一番密接にかかわる看護師だからこそ得られる情報を、医師と共有することも役割です。そうして患者さんが望むゴールにたどり着けたときの喜びはとても大きく、やりがいのある仕事です。

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