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命をつなぐ看護のチカラ 総合周産期母子医療センター NICU編
聖マリアンナ医科大学病院

命をつなぐ看護のチカラ 総合周産期母子医療センター NICU編

3.家族の現在から未来までを支える看護連携

赤ちゃんやご家族にとっては「退院して終わり」ではなく、退院は新たな生活の始まりです。看護師も退院後の生活までを見据えて多方面からサポート!地域の医療・福祉制度とご家族の間を取り持ったり、小児外来で成長に応じた支援をしたり。看護師同士が連携して、ご家族を支え続けます。

看護の連携file01
家庭環境に応じた提案をして
安心・安全な退院後の生活を支援

行田菜穂美さん
メディカルサポートセンター所属
地域看護専門看護師
行田菜穂美さん

NICUでは毎週、病棟看護師や医師のほかに私たちメディカルサポートセンターの看護師も加わったカンファレンスを開いています。そこではその週に生まれた赤ちゃんの状態や、退院準備状況を共有し、私たちの介入の必要性や介入するタイミングについて探ります。
赤ちゃんがよりよく生きていけるようケアをするのは病棟スタッフ。そしてメディカルサポートセンターは、退院後も安心・安全に過ごせるように地域の保健医療福祉のサポート体制とご家族をつなぐ役割があります。退院支援を行う際にソーシャルワーカーだけでなく看護師も介入することで、医療や看護の観点でベストな提案をできる点が当院の強みです。
予後不良の赤ちゃんを抱えたご家族は表情が硬く、不安な言葉も出がち。そうしたご家族と面談して家族構成や経済状況などをうかがい、ご家族に適した制度や医療機器について提案します。「100%のカバーはできなくても、サポートできることはある」とお伝えするとほっとした表情に。退院後の生活に見通しが立ち、前向きな気持ちで退院に臨んでいただけるのは嬉しいことです。


退院後、どのような支援が必要になるか
多職種とのカンファレンスを毎週行っています

お母さんとの面談では、
家庭で安心して赤ちゃんと過ごせるように、
利用できる制度や医療機器について提案します

看護の連携file02
健やかな成長に向け外来支援
継続的に、赤ちゃんとご家族を見守る


小児外来所属
小児看護専門看護師
市川久美子さん

疾患がある赤ちゃんはNICUを退院しても外来通院が必要。診察や治療にあたってはお母さんの考え方を知ることも重要です。そこでNICUのスタッフと外来看護師が連携し、入院中の様子、手術や治療を決断したプロセスといった退院に至るまでの背景を共有しています。NICU看護師が間を取り持ち、入院中にお母さんにご挨拶しておくことも。「退院後の外来ではこの人が担当するんだ」とわかると、お母さんの不安も和らぐようです。
入院中から自宅ケアの練習や支援制度を利用する準備をしていても、実際に直面してみるとギャップも出てきます。そこで、外来で会ったときに話を聞き、アドバイスをしたりメディカルサポートセンターなど適切な部門へ話をつないだりもしています。その際にご家族の気持ちや背景を把握しているとより的確に対応できるので、その点でもNICUとの連携は大切でしょう。
支援する際はご家族の気持ちだけでなく、「その子にとってどう生きるのが幸せなのか」を重視しています。ご家族と相談しながら、お子さんがより幸せに生きる手伝いをしたいと思っています。


NICUを退院した赤ちゃんとママが通院。看護師が連携をとって、成長を見守り続けています
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