命をつなぐ看護のチカラ 総合周産期母子医療センター NICU編
聖マリアンナ医科大学病院

命をつなぐ看護のチカラ 総合周産期母子医療センター NICU編

1.母子の救命に努める!総合周産期母子医療センター

国や県、市からの要請を受けて2010年に開設された総合周産期母子医療センターは、高度な専門医療を提供する、いわば「母子のための救命救急センター」。神奈川県川崎市で唯一無二のセンターとして、突発的な事態にも24時間体制で適切に対応すべく日々取り組んでいます。

一人でも多くの母子を救うために
医師や看護師を含め多職種が協力

 
NICUのフロアでは、いつ緊急入院が入っても対応できるように準備を整えている

総合周産期母子医療センターは、母体・胎児の異常に対して集中的に監視・治療を行う専門病床、MFICU(母体胎児集中治療室)を有していることが特徴の一つです。6床のMFICUを運用してハイリスク妊娠・分娩にも対応するほか、産科一般病床43床、NICU(新生児集中治療室)12床、GCU(新生児一般病床)24床を整備。救命救急センターおよび各科と連携した母体救命と、呼吸障害・循環障害をはじめとする新生児疾患、小児外科・神経外科・循環器外科との連携による胎児・新生児外科疾患への高度な医療を提供しています。
当センターでは医師に加え助産師、認定看護師や専門看護師を含む多数の看護師、ソーシャルワーカーといったさまざまな職種が活躍中。多職種が心を一つにし、よりよい出産・子育てに導くことに尽力しています。

 
NICUでは、言葉が話せない赤ちゃんの訴えを読み取る、
細やかな観察と繊細な看護スキルが求められます

退院間近の赤ちゃん。ぐんぐん成長中!

NICUで働く先輩に聞きました!

新人も安心して成長できる職場環境
赤ちゃんとママに寄り添う看護

太田垣桃子さん
NICU看護師/入職3年目
太田垣桃子さん

配属当初はNICUのことが何もわからず、戸惑いもありました。けれど、最初は退院間近の赤ちゃんなど看護の難易度が低い母子から担当させてもらえるので、少しずつ慣れていくことができました。業務は先輩と2人1組で学べるので質問や相談もしやすく、また、同じチームの先輩たちも新人を見守ってくれるので安心できました。
NICUの業務では、赤ちゃんと同様にママに対するサポートも多く、「看護って何だろう」と悩んだこともありました。でも先輩に「ママに寄り添って、赤ちゃんとママが家族になって退院してもらうにはどうしたらいいか考えよう」と助言されたことで迷いが消えました。NICUが預かる赤ちゃんのママは突然のお産を迎え、出産後すぐに赤ちゃんと離れ離れの状態に。自責の念におそわれるママやご家族を支えることも役割なんだと気づきました。
私たちが支援することで、マイナスの発言が多かったママも前向きになり、率先して赤ちゃんのケアをするように変化する姿を見てきました。そうして「親」になる過程を見守り、未来をつなぐ仕事って素敵ですよね。赤ちゃんの疾患もママの状態もさまざまで、まだ学ぶことも多くありますが、一人ひとりにあった看護をしていきたいです。


赤ちゃんを見つめる太田垣さん。
ストレスを与えないケアができように、
日々研鑽しています

24時間体制で小さな命を守るNICU。
2チームにわかれて看護しています
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