今年で4年目を迎える、聖マリアンナ医科大学病院のナレッジワーカー育成と認定。そこで実際にナレッジワーカーとして取り組んでいる看護師さんに、話を聞かせてもらいました。
わたしたちナレッジワーカーの仕事を紹介!
積極的に声がけし、ささいな反応から改善の変化へと導く
神経内科は、患者さんの状態がよくなった変化というものが見えにくい部署のひとつなんです。そこで私の場合、患者さんがしつこいと感じるぐらい(笑)声がけをするようにしていたんですね。すると少しずつ反応してくれるようになり、そこからさらに変化を引き出すよう努めていました。あるとき、それを見ていた師長が「あなたの持っているものをみんなに伝えてみては?」と言ってくださったことがナレッジワーカーになるきっかけでした。
今思えば、私が新人だった当時の先輩たちは患者さんの"今"だけでなく、翌日や未来まで視野に入れて行動していました。そのときは漠然と「あんな風になりたいな」と思い今までやってきましたが、ナレッジワーカーに認定されてからは、患者さんのゴールに対して何をすべきかを常に考えるといった「人対人」の原点に戻れたような気がしています。
患者さんの心にスッと寄り添うことのできるチームづくり
母の死をきっかけに、患者さんとその家族が求めることをかなえたいと思うようになりました。そのときの"最善"をつくすことで、たとえ患者さんが亡くなった場合でも、残された側にとって「あのときこうできて良かったね」と感じてもらうことが、これからの支えになると信じています。その願いをかなえるためには、チームとして患者さんに向き合うことが不可欠。スタッフ全員が一人ひとりの力を出し合って取り組むことを目標にしています。
ナレッジワーカーとして、あらためて自分が無意識にやってきたことを文字と発表というかたちにすることで、以前のチームには「こうしてきたよね」と、今のチームには「私はこうやってきたよ」というメッセージを伝えられたと思います。

森佐和子さん
聖マリアンナ医科大学病院
救命センター師長 17年目
人材活用委員会副委員長
ナレッジ交換会(発表会)は、看護において言葉にしづらい「患者さんにとって最適のケア」をかたちにすることで、ナレッジワーカー本人も気づいていない"技"を引き出し、それを他のスタッフにも共有してもらうことがねらいです。
実際、周囲は「すごい!」と評価していると伝えても「え?、いつもしているようなことでいいんですか?」とピンとこないスタッフも多いですね。そこで面接や資料作成、審査を繰り返し、これまでの経験に意味づけをするようにします。その集大成となる交換会を通して本人はもちろん、スタッフみんなが自分の看護に対して再発見でき、それが自信とやりがいにつながると思います。最終的には個人で自分の考え方や行動を振り返り、自分の腕を磨いていけるシステムにしたいですね。



























