看護師国家試験対策講座2011 Vol.05「直前最終アドバイス」 | 看護師のまど


2011/01/19更新

看護師国家試験対策講座2011 Vol.05「直前最終アドバイス」

国家試験まで残り1ヵ月となりましたね。
国家試験の得点力は前日まで伸びるものです。
1分1秒を大切にして合格を目指しましょう。
今回は追い込みに向けて直前期の勉強について触れておきます。

必修問題について

必修問題は皆さんがイメージしているよりもずっと基本的な問題が出題されます。
模擬試験で成績が悪く、落ち込んでいる人もいるかもしれません。しかし、第3回で述べたように、模擬試験には本試験とは異なる性質があります。そのため、模擬試験で毎回80%を得点できる人が特別であり、実際には少数です。毎回平均点以上をキープすることさえ難しいものです。そこまで点数がとれていなくても合格している先輩たちはたくさんいます。悩んでいるよりも、どんどん前に進みましょう。
特に「目標Ⅰ」と「目標Ⅱ」は暗記勝負になりやすいので、これからまだまだ伸びる部分です。不得意な人は暗記項目をトイレや部屋、玄関などに貼って毎日目につくようにしてみましょう。いつも視界に入ることで自然と頭に入ることも多くあります。
目標Ⅲは人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進です。苦手な人は一般問題の得点率を60%程度で良いと考え、必修問題対策として基礎的なことを繰り返し学習しましょう。イメージとしては広く、浅くと思い浮かべて下さい。
目標Ⅳは基礎看護技術ですから、必修問題の中でも得点源にしたい分野です。基礎看護学に関連する問題は一般問題・状況設定問題でも多く出題されます。ここが出来ないと全体的に得点力がダウンしてしまいますから、苦手な人は早期の完成を目指してください。
必修問題は93回から導入され、98回までは30問、昨年は50問です。過去の問題は230問あるわけですが、元々の範囲が広いため、それだけでは対策が少し足りなくなります。新宿セミナーの授業など、適切なレベルであるものを選んで使用するとさらに良いでしょう。

◎1日何時間勉強する?

学校などで話をしていると毎年驚かれるのですが、1日8時間は学習しましょう。学校の授業や補習などがある場合はその時間をカウントして構いません。しかし、現実にはそれでは足りないほどの学習量があります。
基本は3本立てで考えることをお勧めします。
1つ目は「必修問題対策」。不安を解消していくにはとにかく走り続けるしかありません。繰り返し何度でも確認していきましょう。
2つ目は過去問題集。何が出るかわからないモノを闇雲に勉強するより、7割程度出るテーマがぎっしり詰まっている過去問題集を完成させることが肝要です。過去問題集を使用する上での注意点は第2回で述べています。「答えを覚えること(覚えてしまったこと)」ではなく、そのテーマで必要な周辺知識を押さえているか、常に気を付けて何回でもやりましょう。
3つ目は成人看護学対策。疾患の成り立ちと特徴を丁寧に確認しましょう。そうすれば「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」も知識がどんどん入ってきます。
休みの日は疲れる前に「成人看護学」、お昼ご飯を食べたら「必修問題対策」残った時間はできるだけ「過去問題集」など、括っていくと時間は8時間では足りないことがイメージできますよね(笑) ちなみに毎年「もう私は必修問題対策はいらない。その代わりに状況設定問題対策をしっかりやりたい」という人もいます。そのような方はもちろん自分で工夫していいですよ。

その他の直前期の注意事項

①自分の勉強方法に自信を持つ

直前期になると、急に不安になって自分の勉強方法に自信を持てなくなくなる人が多くいます。暗記方法などを新たに追加することは構いませんが、勉強方法の根底を変えてしまうことはお勧めできません。根底を変えてしまうと、せっかくまとまっていた知識が頭の中で崩れていくことになります。また、大きな不安材料にもなってしまいます。
国家試験前は誰でも不安になるものですから「もうここまできたら腹を括る」という気持ちで勉強のスタイルを変えずに自信を持って進んでいきましょう。


②問題集は限定する

問題集や参考書をたくさん買ったものの、全部はとてもできそうにない、という人はいませんか?この先1ヵ月は「あれもこれも」と手を出し過ぎないようにしましょう。今まで自分がやってきた勉強に自信を持って、「これで大丈夫!」と自分の100%の力を出し切れる状況を作ってください。


③100点満点は狙わない

国家試験で100点満点はいりません。極端な例ですが、(必修問題以外は)どれかの分野が0点でも他でカバーして合格することが可能です。
ですから、不得意分野は高得点を狙わずに勉強しましょう。どの分野も頻出問題が必ずありますし、各分野に基本中の基本を問う問題もたくさんあります。苦手分野は"確実にとれるポイント"を落とさないことで60%程度の得点率としましょう。


④当たり前のようなことも確認しよう

看護師国家試験は落とすための試験ではないのですから、普段通りに自分の力が出せればきちんと合格できるものです。
ですから、今回は当たり前のことを念のために確認しましょう。

◎生活管理について

【規則正しい生活をする】

試験の開始は例年通りでしたら、9:45開始です(集合時間は8:50)。夜型の生活をしている人は今のうちから改善しましょう。ちなみに、人間は生活リズムが定着するのに2週間程度かかると言われます。ですから、そろそろ朝から頭を働かせる生活リズムに変えましょう。

【手洗いとうがいを徹底する】

風邪をひいてしまったら実力は100%発揮できないですね。体調管理は看護師になってからも必要ですし、きちんと整えておきましょう。

【乾燥しているところではマスクを着用する】

手洗いうがいと一緒ですね。予防をできるだけ行って、感染管理をしましょうね。

【試験当日に困らないようにする】

家から会場までのルートと所要時間を調べておいたり、スイカやパスモなどのチャージをしておくなど、当日も前日不安や焦りを生じないように、事前にできることは前もって行いましょう。


★当日の持ち物もチェックしよう

【重ね着,着脱しやすい服装にする】

会場の寒さ,暑さは個人によって感じ方が異なります。対応できるようにしておきましょう。試験会場が寒く感じる人もいますが、一方で暑すぎると感じる人も毎年います。

【防寒対策をする】

会場が寒い場合への対応策だけではなく、会場に向かうまでの防寒対策として、使い捨てカイロを持っていくといいでしょう。また、暖かいお茶などもあるといいでしょう。

【甘い物(チョコレートなど)を持参する】

疲労回復や集中力の向上などに有効ですね。午後の試験前にちょっと一口食べてみるのもいいですよ。

【眠くなることが考えられるので昼食は軽めに用意する】

昼食は消化の良いもので、いつもよりちょっと少ないかな...と思う程度の量にしましょう。集中力を適度に保つ方法の1つです。

【鉛筆、シャープペンシル、消しゴムなどの筆記用具は多めに用意する】

マークシートをきれいに塗るためにはB以上の濃さの鉛筆をお勧めします。シャープペンシルでもよいのですが、先が細くて塗りにくくなります。また、何回も塗り直しをするとマークシートが傷ついていきます。ですから鉛筆を5〜6本、シャープペンシルは1、2本でいいでしょう。それから、消しゴムは2つ以上持っていきましょう。机から落としてしまった際、焦らなくて済むからです。余計なことに意識を持っていかずに試験に集中する環境が大切です。
あと、小さな鉛筆削り(消しゴムサイズ)も持っていきましょう。お昼休みに削って午後を迎えてください。

【時計を持っていく】

携帯電話は時計として使えませんので注意してください。

【受験票を忘れない】

これは絶対忘れてはいけませんね。朝、出発の際、何度も確認してください。ただし、万が一忘れても慌てないでください。絶対とは言えませんが通常は会場で申し出れば受験できます。



試験当日の注意

 最後に、試験当日、皆さんがついつい忘れてしまうことを紹介しておきます。

①マークミスに気をつける

マークミスで点数を落としてしまうことは非常にもったいないことです。ほとんどの受験者は見直しする時間が十分ありますから、焦らずに1つずつ確実にマークしていきましょう。ちなみに、マークミスをしない最も効果的な方法は「迷った問題、わからない問題でも必ず何かマークしてから次の問題に進む」ことです。マークのズレが出てくるとそれだけで焦ったり、不安になったりします。マイナスになるような要素は少しでも作らないように心がけましょう。

②勘違いに気をつける

「分かっていたのになぜこの選択肢を選んでしまったのか?」と思いもしないところで得点を落としていることがあります。特に「誤っているものを選べ」と書いてあるのに正しいものを勘違いして正解にしてしまったというケースが多くあります。第3回で述べたパターンです。
基本的には『うっかりミスを防ぐためには、全ての選択肢に○×をつけていくことをお勧めします。前述のような「誤っているものを選ぶ」場合、4肢択一では×を1つ、○は3つ付けることになります。かえって混乱しそうに感じますが、慣れていくとこれが一番の手段であると分かります。また、多くの受験生は早く解き終わり、見直しする時間が十分あります。その際1回は「誤っている」や「2つ選べ」といった太文字のみ見直して勘違いがないか確認しましょう。もしもこれまで前者に慣れることができなかった場合は、後者だけでも行いましょう。

③午前中にできなかった問題を引きずらない

第98回では不合格を確信して午後の試験は受けずに帰ってしまった受験者がいたようです。たとえ午前の手応えが悪くても、午後に挽回することが可能ですから最後まで諦めないようにしましょう。
なお、昼休みに多くの受験者が答え合わせをしています。行うこと自体に問題はありませんが、出来た問題数の方が多いはずなのに間違えた問題ばかり気になるものです。100点満点を目指すより、合格することが最も重要なはずです。出来なかった問題のことを悔やむより、出来た問題が多かったことに自信を持って午後の試験に望みましょう。


看護師国家試験で緊張するのは皆同じです。「他の人がどうか」は気にしないで、今まで自分が頑張ってきたことを考えて下さい。そうすれば、きっと自信にもつながり、普段通りの力が出せるでしょう。
皆さんが無事合格できるように祈っています。
祈合格!

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松本晋圭
新宿セミナー 看護師国試対策担当

看護師国試対策大手予備校の一つ、新宿セミナーの国試対策担当で中心的な人物の一人。名物講座「過去問を5年分解く!」「新傾向対策〜直前スペシャル〜」など多くの講座を立ち上げる。看護系学校では1年生から最高学年までそれぞれの時期にあわせた国家試験ガイダンスを行っている他、最高学年向けの出張講義なども行い、高い評価を得ている。


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