国家試験の日程が発表されましたね。第98回看護師国家試験は2009年2月22日(日)です!
日程が発表されると、ちょっと緊張感が出てきますね。ちなみに試験まではもう半年を切っています。適度な緊張感を持って、コツコツ取り組んでいきましょう。なお、今回は模擬試験の活用方法についてお話します。模擬試験を100%活用できる人は意外と少ないものです。しかし、効果的なポイントもたくさんあります。模擬試験の活用方法を十分に理解して、有効に活用することによって合格を勝ち取りましょう。
◎模擬試験の基本その1
〜「模擬試験の問題を100%活用できる人は意外と少ない」〜
皆さんの多くが模擬試験を受験されていることでしょう。多い学校ですと4月から月に1回以上あるかと思います。その分の復習もして、いろいろ調べて...と模擬試験は多いほど大変かもしれませんね。しかし、模擬試験の問題を有効に活用できる人は意外と少ないと知っていますか?
模擬試験は、本試験よりも難しく作成されているのが普通です。これは皆さんの学力を測ったり、比較するために使ったりするなど、様々な目的があるので当然のことです。しかし、発想を転換して、それならば、模擬試験レベルの問題は本試験に出にくい問題も多いのでは?と考えられないでしょうか?
実はそれを考えることが重要なのです。皆さんの合否を決める本試験はあくまで本試験のレベルで出題されるのですから。ちなみに解答解説集も「そこまでは覚えなくても...」という資料がたくさんあります。模擬試験を行っている業者からすると、詳しく載せないと信頼度が落ちてしまう、という事情があるので仕方ありませんが、こちらもどこまで本試験に出るのか?と考えることが必要です。
では、どんな学生さんが模擬試験の問題を100%活用できるのでしょうか?それは「過去問を制覇した人」です。問題も選択肢も、解答解説集も「これは必要だな」としっかり選別できる人が「模擬試験を100%活用できる人」なのです。ですから、模擬試験を100%活用できる人は元々少ないものなのです。模擬試験の復習ばかりやって落ちてしまった...そんな学生さんも意外といます。難しい問題にこだわらず、過去問題を制覇してから取り組みましょう。
◎模擬試験の基本その2
〜「模擬試験は本試験の訓練として活用する」〜
それならば「模擬試験は不要なの?」と考えてしまいますか?そんなことはありません。「模擬試験は絶対必要」です。模擬試験は模擬試験なりに有効活用できます。例えば、以下のものを紹介してみましょう。
【1】気力・体力の訓練を目的に使用する
ここ数年、試験の時間割は以下のようになっています。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:50〜9:45 | 説明、問題配布等(午前) |
| 9:45〜12:30 | 試験(午前) |
| 12:30〜13:50 | 休憩 |
| 13:50〜14:30 | 説明、問題配布等(午後) |
| 14:30〜17:00 | 試験(午後) |
朝早くに試験会場に集合して、実際に始まるのは9:45です。看護師国家試験は皆さん緊張しますから、午前中だけでかなりの気力・体力を消耗します。しかしその後に配点が高い午後の試験が待っています。休み時間で集中力がきれたり、ホッと気を抜いたりしてはいけません。試験終了時間の17:00までは精一杯頑張って、それを乗り切らなければならないのです。ですから、看護師国家試験の1日はとても長く、気力・体力の勝負も関わってきます。
そして、その気力・体力はいきなり本番で身につけられるものではありません。そこで、模擬試験が絶好のトレーニングの機会になるのです。少し難しく作られている模擬試験であっても、時間より早く終わることがしばしばあると思います。その場合、皆さんはどう過ごしていますか?途中で退室してしまったり、席で眠ったりしていませんか?それは非常にもったいないのです。1時間余っても、1時間半余っても、そこで集中力を保ち続ける訓練をしておくと、模擬試験を活用できます。
余った時間はどう過ごすか?それは何でも結構です。何度も見直ししてもよいでしょう。実際、本番で時間が余ったら、きっと何度も何度も見直しをしますよね?それを普段から行っておくのです。ですからマークミスがないか確認するもよし、あやふやな答えを自信持って選択するように悩んでもよし、あるいは問題とは関係なくても教わった内容を思い出して関連することを書き出してみるもよし、時間を有効に活用できることはたくさんあるのです。
【2】チェックを的確に行う
模擬試験の問題文や選択肢のポイントになるところへきちんと下線を引けていますか?あるいは、不正解の場合どこが間違いであるのか下線を引いていますか?ポイントを見落とさないためには、下線を引いて目で確認していくことも必要です。
先程も述べましたが、看護師国家試験当日はかなりの緊張状態にあります。ポイントに下線を引っ張っていくと問うている内容がはっきりと目でも確認できるメリットがあります。もちろんそれが頭で正確に理解していくことにもつながります。それを訓練しておくと確実に点数を取る1つのポイントになるのです。
その下線を引く訓練も普段からしておかないといきなりはできません。読んで正解を選択してそれだけで終わってしまってはもったいないのです。
【3】選択肢を確実に選ぶ
よくあるのが「誤っているものを1つ選べ」と設問されているのに、正しいものを選んでしまうケースです。設問をサッと読み、今までの流れで勘違いしてしまい、正しい選択肢を見つけた瞬間「これ!正解!」と思い込んでしまったり、選択肢に○×をつけていて混乱してしまうのです。この手のタイプで1点でも落としてしまうと、さすがにショックを受けるでしょう。
特に午前中の試験でそれをやってしまって、午後に引きずるともったいないことこのうえないですね。そこで、うっかりミスを防ぐために、全ての選択肢に○×をつけていくことをお勧めします。前述のような誤っているものを選ぶ場合、×は1つで○は3つ付けることになります。かえって混乱しそうに感じますが、慣れていくとこれが一番の手段であると分かります。
この方法が絶対とは言いませんが、少なくとも「全ての選択肢に○×をつける」ことはうっかりミスの予防になり、これも模擬試験で訓練しておくと後悔しないことになるでしょう。
模擬試験の基本その3
〜「全体の位置を把握しておく絶好の機会にする」〜
模擬試験は全体の中の自分の順番を知ることにも役立ちます。ほとんどの模擬試験は偏差値や順位が表記されています。そこで全体のどれくらいの位置にいるのか、成績表で毎回チェックしましょう。
その理由は、現在の看護師国家試験の合否が、必修問題の「絶対基準」と一般問題・状況設定問題の「相対基準」2つをあわせて決められているからです。絶対基準は単純に必修問題の80%以上を正解できていることが必要です。一方、相対基準は、問題の難易に関わらず全体の下位10%弱の人たちが落ちてしまうとイメージするとよいでしょう。
現状、看護師国家試験の合格率が50%台になることはまず考えられません。ですからいつでも半分以上の位置をキープすることで安定して合格圏にいることも大切です。模擬試験は模擬試験レベルですから、その成績がよいから必ず合格するというわけではありませんが、1つの目安としては使えます。また、少なくとも成績が良ければ、勉強方法が誤っていないとも言えるでしょう。
ただし、国試対策はやればやるほど、前日まで得点力は上がりますから、成績が良くても安心し過ぎるのは禁物です。
模擬試験の基本その4
〜「復習も効果的に行う」〜
せっかく解いた問題ですから、受験当日と次の日くらいは簡単に復習しておきましょう。 「できた問題」は自分が考えた通りの答えであったか、「間違えた問題」はなぜ自分が選んだ選択肢は誤りだったのか、正解はなぜその選択肢なのか、と一通り「サーっと考える程度」で結構です。
新しい、やったばかりの問題ですから、記憶も新鮮です。「模擬試験の問題を100%活用できる人」になっていなくとも軽く見直しておきましょう。
ただし、最も大切な復習は、成績表が返ってきた後、「みんな正解しているのに自分は間違えた問題を必ずチェックする」ことです。その問題が必ずしも良問とは言えませんが、正答率が高いものは比較的「易しい問題」あるいは「知っておかなくてはいけない問題」である確率が高くなります。数字としては80%以上の人が正解している問題と考えるとよいでしょう。それ以外は一旦置いておきましょう。ちなみに正答率が低い問題は逆に疑ってみてもいい問題です。
なお、「過去問を制覇」して、「模擬試験を100%活用できる人」になったら、模擬試験の業者は1つか2つに絞って勉強する方が効果的です。模擬試験の業者は、たいてい全部の回を通すことでまんべんなく勉強できるように構成しています。ですから、たくさんの模擬試験を一気に手をつけるよりも、業者の全ての回を1つ1つ丁寧に見ていくことをお勧めします。
模擬試験は活用の方法がたくさんあり、上手く利用すれば合格に近付くチャンスになります。しかし、誤って使っていると逆にピンチになることもあります。あれもこれもと手を出し過ぎず、1つ1つクリアしていくように勉強に取り組んで下さいね。
松本晋圭
新宿セミナー 看護師国試対策担当
看護師国試対策大手予備校の一つ、新宿セミナーの国試対策担当で中心的な人物の一人。名物講座「1日で過去問を5年分解く!」「スーパー基礎!必要最低限のことを再確認して合格点を確保する!」など多くの講座を立ち上げる。看護系学校では1年生から最高学年までそれぞれの時期にあわせた国家試験ガイダンスを行い、高評価を得ている。


















