昭和大学 専門臨床研修プログラムガイド 2024
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内科専攻医からのメッセージ2021年度専攻医(消化器内科)2022年度専攻医(腎臓内科)【内科】横浜市北部病院内科には腎臓・高血圧、神経、内分泌・代謝、膠原病、血液・腫瘍のサブスペシャルティを軸としたグループがありますが、それぞれの専門性を生かしつつ、かつ相互に連携を取りながら診療に従事しています。特に複合的な疾患を多く抱えた患者診療を実践していくうえで、垣根がないことは最大の強みです。急性期から慢性期まで、また専門性の高い難病疾患まで幅広い疾患を日常的に経験し、内科専門医としての研修を行えるのが最大の魅力です。【消化器センター】消化器センターでは、国内でも数少ない内科と外科が診断から治療まで一貫して行うシームレスな治療を実現しています。上部・内視鏡はそれぞれ年間6000~7000件以上、内視鏡的粘膜下層切除術(ESD)は年間300件以上を行っています。早期にサブスペシャルティを専攻することにより、専攻医1年目から上部のみならず下部内視鏡検査の研修を行い、同時に内視鏡カンファレンスにより診断学を修得することができます。外科治療、がん薬物治療も行っており、消化器疾患を診断から医療まで包括的に診ることができます。【呼吸器センター】横浜市北部病院呼吸器内科の特徴は、呼吸器外科の医師との協調・協力体制が整っており、外科的診療が必要な症例を直ぐに相談でき、また、カンファレンスで外科症例を共有することにより、内科では経験できない知識や手技を身につけることができることだと思います。また、総合内科としての知識も要求されることが多いと思います。地域がん診療連携拠点病院に指定されていることもあり、肺癌や悪性胸膜中皮腫、縦隔腫瘍、原発不明癌、転移性肺癌などの悪性疾患の症例も多いですが、最先端の治療・検査を導入しているのはもとより、緩和医療科との連携に基き、終末期医療も充実しています。若手医師にとっては、専攻医や専門医取得のために必要な豊富な症例を、多く経験できる利点があります。主治医として入院・外来患者さんを担当することができ、責任は大きくなりますが、患者さんからの信頼や感謝を得る喜びと、医師としてのやりがいを感じることができる良い点があります。【循環器センター】横浜市北部病院循環器内科は循環器疾患全般について診療を行っています。急性期疾患としては、急性心筋梗塞・急性冠症候群を含む虚血性疾患、頻脈性・徐脈性を含む不整脈、急性および慢性心不全症例を数多く経験できます。特にIVR検査・治療においては国内外において優れた成績をあげており、また内科的診療が困難なケースでは心臓血管外科との連携も密に行われています。出身大学日本大学臨床研修病院日本大学医学部附属板橋病院出身大学昭和大学臨床研修病院昭和大学横浜市北部病院横浜市北部病院は横浜市都筑区唯一の病院であり、地域医療の中核を担っています。そこでの内科専門研修を通じて幅広く内科疾患に携わり、北海道での地域研修では首都圏とは異なる環境で貴重な臨床経験を積むことができました。また、多くの内視鏡検査を担当させていただき、早い時期から知識と技術を習得できたと実感しています。出身大学もさまざまで排他的な雰囲気はありません。臨床研修医の皆さんもぜひ一度見学にいらしてください。横浜市北部病院の内科には腎臓内科、糖尿病内分泌内科、リウマチ膠原病内科、脳神経内科、血液内科があり、コンサルテーションの敷居がとても低いので気軽に他科の先生に相談できるのが特徴です。common diseaseから専門的な知識を必要とする疾患まで幅広く経験することができ、症例数に困ることはないかと思います。当院腎臓内科は専攻医1年目からPTA・内シャント造設術・腹膜透析関連の手術などの多くの手技を経験できる一方で、あまり手技に自信のない方や他の分野に力を入れたい方は融通をきかせてスケジュールを組むことも可能です。内科の知識を満遍なく学び手技もやりたいがQOLは確保したいという先生にはおすすめの診療科です。15岩崎 俊斗水山 拡紀

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