昭和大学 専門臨床研修プログラムガイド 2024
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精神科1.臨床研修を修了後、3年間で精神科専門医を目指す研修コースです。(推奨標準コースを提示)2.研修施設の特徴は以下のとおりです。専攻医の1週間(昭和大学病院の例)専攻医からのメッセージ2022年度専攻医月火水木金土日研修医の時に入局先を決めるにあたって、さまざまな分野に興味があったので内科とも迷ったのですが、実際にローテーションしたときに精神科領域の面白さと症例の豊富さ、そして何より医局の雰囲気の温かさで入局を決めました。指定医や専門医を目指すにあたって必要な症例が大学病院で全て集められるのも魅力的でした。また、臨床以外にも発達障害などの研究に力を入れており、若手の内から国際学会に参加することも可能です。他科と同様、地域研修も入局3年目にあるのですが、研修先は数が多く、関東近辺の研修先もあるので遠方への異動が心配な方にも安心かなと思います。入局を決めた時はいろいろと不安も大きかったのですが、医局の先生方は優しく、些細なことでも相談しやすい環境です。少しでも興味のある方はお気軽に見学に来ていただければと思います。3.4年目以降の進路について・1年目の烏山病院は大学附属単科精神病院(全国では2施設のみ、都内に唯一)であり、精神科研修を開始するには最適な施設です。精神医学講座が設置され、臨床だけでなく研究、教育施設でもあります。・2年目の横浜市北部病院は大学総合病院であり、その中の精神科病棟(精神科救急病棟と認知症病棟)で研修を午前病棟・外来午後教授回診病棟・外来病棟医局会・抄読会・症例検討会出身大学昭和大学臨床研修病院昭和大学藤が丘病院病棟・外来病棟・外来教授回診勉強会病棟・外来病棟行います。身体科との連携が必要となるため、緩和ケアやリエゾンコンサルテーション活動も経験が可能です。・3年目は地域精神医療実習として、関東近県にある連携施設で、大学病院では学べないような精神科スキルを研修します。病棟・外来休日・3年間の研修修了後については、進路相談を事前に行い、希望に沿えるよう支援します。・例として、大学附属病院、連携施設病院、医局関連病院、大学院進学など、幅広く対応します。昭和大学医学部精神医学講座は、毎年10名近い専攻医が入局しており、精神科専門医を目指す研修機関としては人気があります。その理由は、医局の雰囲気が良い、指導体制が充実している、研修症例が豊富である、研究活動も盛んである、などが挙げられます。併設する発達障害医療研究所や臨床薬理研究所と関わることが可能で、ほかのプログラムでは経験できない環境が整っています。研修修了後、米国、欧州など海外留学もサポートしています。ホームページに「医局員の声」や「海外留学中の医局員のブログ」などが掲載してありますのでご覧ください。ほかの研修施設と比較するために一度、烏山病院もしくは横浜市北部病院を見学されることをお勧めします。生物学的あるいは心理社会的な精神医学に興味のある先生たちからの応募をお待ちしております。繰り返しになりますが、最後に昭和大学精神科で研修を行う利点について、述べておきます。第一に、研修病院の中には3つのスーパー救急病棟があり、措置症例を含む重症の精神疾患を経験できること。・3年目に配属された連携施設は希望があれば継続も可能ですが、4年目以降に強制的に配属となることはありません。これはほかの大学病院にはない特色です。第二に近年精神医学のトピックスとなっている成人期の発達障害(ASD、ADHDなど)について学べること。今後発達障害は精神科の診療の大きな軸となると考えられ、烏山病院における発達障害の専門外来やデイケアにおける研修の重要性は高いと考えられます。これらに加えて、司法精神医療、緩和医療、依存など社会性を持つテーマについても学ぶことができるのが、本プログラムの大きな特色となっています。医学博士号取得の支援—大学院進学への道—当講座では医学博士号を取得する支援をしており、本プログラムと同時に大学院進学が可能(人数制限なし)です。こちらも人気のキャリア形成で、ここ数年では当専攻医全体の30~50%が大学院に進学し、全員が医学博士の称号を得ています。進路選択の幅を広げたいという先生は、ぜひ、オプションとして大学院進学も併せてご検討ください。26プログラムの魅力 関静香

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