昭和大学 専門臨床研修プログラムガイド 2024
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外科横浜市北部病院消化器センター初診に始まって内視鏡をはじめとする検査、診断、治療を一つのチームで把握するとともに、世界最先端の医療機器を開発し、内視鏡拡大観察、超拡大観察などを臨床に活用しています。当センターの臨床面の最大の特徴としては、①内視鏡診断・ESDを含む内視鏡治療、②腹腔鏡下外科手術、③開腹手術、化学療法と、全面的なアプローチを行っています。横浜市北部病院循環器センター現在の心臓血管外科チームがスタートし7年が経過、これまでの当院の開心術症例数は、1400例強(2016年から2022年)と信頼のおける症例数と評価されています。2023年4月より新たに心臓血管外科診療課長に奥山浩、循環器センター長に南淵明宏が就任、この新体制で引き続き神奈川地区をはじめ関東全域での心臓血管外科手術の基幹病院となることを目標に日々精進していきます。心臓血管外科の歴史の中で重要とされる一つとして心拍動下バイパス術の先駆者である南淵明宏センター長がその手技を全国に普及、教育してきた実績があります。その精神、技術を学びながら現在当院では後天性心疾患の広範囲な手術を施行、多くの患者さんへ貢献、心臓血管外科医、外科専攻医の育成、指導を行っています。当院に赴任してから優秀な人材育成として心臓血管外科専門医に2名、外科専門医に3名が合格、また多くの体外循環認定臨床工学技士を生み出してきました。さらに2023年1月、中川博文が心臓血管外科専門医の修練指導医を獲得、現在指導医3名と充実した基幹施設となりました。3名の指導医はそれぞれ海外での臨床経験を持ち、外科専攻医の視野を広げてくれるでしょう。循環器センターとして心臓血管外科、循環器内科両スタッフが一丸となり臨床、研究、教育に貢献していきます。横浜市北部病院外科・甲状腺センター甲状腺手術症例数においては、国内5位の豊富な手術症例を誇っています。甲状腺・副甲状腺疾患の外科治療を中心に、外科、内科、病理診断科と一体となった甲状腺センターとして機能しており、超音波診断、インターベンション治療を含めて日本有数の実績があります。外科の枠にとらわれず多方面から甲状腺疾患に向き合うことで、包括的な診断と治療を学び、経験することができます。また、一般病院での対応が難しい鼠経ヘルニア手術を担当しています。横浜市北部病院呼吸器センター当科は呼吸器外科と呼吸器内科が一つのセンターに在籍する特徴を活かし、内科外科問わず幅広く呼吸器疾患について学び、マネジメント能力を含めた実践的な診療能力を身につけます。症例数の多い肺悪性腫瘍と気胸を中心に、悪性疾患ならびに良性疾患に対する外科的治療を修学します。また縦隔疾患、肺感染症を経験し、その病態を理解し、診断、治療法について習得します。年間手術件数約300例。横浜市北部病院こどもセンターこどもセンターは、小児内科系医師(新生児科も含む)と小児外科系医師が講座制の壁を取り払って新生児から一般小児までの診療を行っています。周辺地域は小児人口比が高く、医療需要が多いため、外科系小児のcommon diseaseを数多く診ることができるだけでなく、重症疾患の初期対応についても研修を修めることができます。2名の日本小児外科学会指導医が在籍し、充実した指導体制となっています。昭和大学横浜市北部病院 乳腺外科当科は2023年4月に新設された新しい診療科です。乳がんの治療を中心に、良性腫瘍、乳腺炎、乳腺症などの診断・治療について習得することができます。手術、化学療法では形成外科、腫瘍内科、放射線科、臨床遺伝・ゲノム医療センターと連携した集学的治療を行っています。また、チーム医療におけるリーダーの育成にも力をいれています。患者さんが安全に、安心して治療を完遂できるよう、看護師、薬剤師、作業療法士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーなど、多職種の視点から包括的な患者支援を計画し、医系総合大学の強みを生かしたチーム医療を実践しています。 藤が丘病院 消化器・一般外科昭和大学藤が丘病院では呼吸器内科と呼吸器外科で連携し、呼吸器疾患の診断から治療まで修学可能です。また昭和大学外科学講座呼吸器外科部門の一員として、昭和大学病院呼吸器外科、昭和大学横浜市北部病院呼吸器センターと連携し、呼吸器外科治療の研鑽を積んでいただきます。横浜市北部病院のカンファレンスに参加し、術後報告等を通じて技術と知識の向上を目指します。年間手術症例数は80-100例ですが、意欲さえあれば濃密な研修を提供いたします。藤が丘病院 心臓血管外科当科では藤が丘病院循環器センター外科部門として、心筋梗塞などに対する冠動脈バイパス術、弁膜症に対する人工弁置換術、大動脈瘤に対する人工血管置換術などを行っています。冠動脈バイパス術はoff pump bypassを中心に施行しております。弁膜症ではできるだけ自己弁を用いた弁形成術を僧帽弁だけではなく、大動脈弁でも選択しています。大動脈瘤に対しては低侵襲なステントグラフト内挿術が非常に多くなっております。そのほか、末梢血管再建術も多く行っております。また循環器内科、外科合同で綿密なカンファレンスを集中治療室では毎日、病棟では週1回行っており、各患者さんにとって最適となる治療を提供しています。年間手術症例約150例。藤が丘病院 乳腺外科日本乳癌学会指導医、日本超音波医学会指導医の指導のもと、乳腺疾患の診断や治療を学ぶことができます。特に画像診断や手術手技については、丁寧な診療を心掛けています。年間約260件の乳腺手術を行っており、多くの手術を経験することができます。近年の遺伝子診療の進歩に伴い、BRCA遺伝子検査の適応が拡大されており、当科も積極的に取り組んでいます。2021年手術症例数:266件(良性含む)。藤が丘病院 呼吸器外科昭和大学藤が丘病院では呼吸器内科と呼吸器外科で連携し、呼吸器疾患の診断から治療まで修学可能です。また昭和大学外科学講座呼吸器外科部門の一員として、昭和大学病院呼吸器外科、昭和大学横浜市北部病院呼吸器センターと連携し、呼吸器外科治療の研鑽を積んでいただきます。横浜市北部病院のカンファレンスに参加し、術後報告等を通じて技術と知識の向上を目指します。年間手術症例数は80-100例ですが、意欲さえあれば濃密な研修を提供いたします。35プログラムの魅力 

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