「食べる」は「生きる」! 進め、栄養サポートチーム
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

食べるは、生きる! 進め、栄養サポートチーム

2.病棟で活躍するNSTリンクナース

専門知識を活かした栄養管理の方策立案や評価は栄養サポートチーム(NST)が行いますが、患者さんのケアや食事介助を主に実践するのは病棟看護師です。そこで各病棟では、NSTと病棟が情報共有できるように間を取り持つリンクナースが活躍しています。

NSTリンクナースにインタビュー ①
栄養サポートで看護の意義を実感。 資格取得という目標ができた

大森早稀さん心臓血管センター看護師・4年目
大森早稀さん

入職2年目よりNSTリンクナースになり、学会やセミナーにも参加して栄養の勉強を始めました。NST専門療法士の川畑さんからも「口から食べる大切さ」を聞いて実践するうち、その素晴らしさを実感。ある患者さんは入院で生活が変わったためか食事に興味をなくしていました。そこでNSTと話し合い、自宅の環境に近づけるため食事場所を個室に変更しました。すると口から食べるようになり、以前より笑顔も増えたんですよ。こうした経験から看護とは何かを改めて考え、看護のやりがいを感じるようになりました。
リンクナースはNSTによる勉強会での学びを病棟に還元することが務め。今後もNSTの学びを活かして病棟みんなで患者さんを支えたい。来年には看護師5年目となりNST専門療法士の受験資格も得られるので、資格取得に向けた勉強をしていきます。


病棟では、栄養サポートリンクナースで
学んできたことをスタッフへ還元する

NSTサポートチーム専任看護師の川畑さんと
一緒にベッドサイドで患者さんを看る。
お腹の張りや皮膚の状態などアセスメントし、
的確なアドバイスをもらう

NSTリンクナースにインタビュー ②
栄養管理の土台は患者さんの想い。 そのために情報収集力を磨く

関谷美羽さん心臓血管センター看護師・3年目
関谷美羽さん

私は先輩の大森さんの活動を見てNSTに興味を持ちました。栄養に関する学会や勉強会にも参加させてもらい、もっと自分も役立ちたいと考えて昨年からNSTリンクナースを担当しています。
患者さんを食事ができる状態に導くため、私たちは入院前の食事や環境などを聞き取り、NSTと一緒に病棟で実践できるプランを考えます。患者さん情報の収集が計画の土台になるので、患者さんと話す表情や声のトーンに気をつけたりご家族にもこまめに声を掛けたり、より想いがくみ取れるように工夫しています。
当初はNSTリンクナースとして病棟のみんなに伝えきれず、栄養管理の看護プランを実践できないこともありました。けれど最近は「食事のセッティングはこれでいいかな」と確認し合うなど、病棟全体に栄養管理の意識が浸透してきたと感じます。


NSTサポートチームの支援が必要な
患者さんの情報をとるのも大切な役割

NSTサポートチーム専任看護師の川畑さんと
一緒に口腔ケアの用品を確認する
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