「食べる」は「生きる」! 進め、栄養サポートチーム
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

食べるは、生きる! 進め、栄養サポートチーム

3.多職種が協力!栄養サポートチーム

栄養サポートチーム(NST)には看護師のほか医師や管理栄養士、リハビリスタッフ、薬剤師が所属。異なる専門職のメンバーが知識と技術を持ち寄って連携することで、患者さんの個別性や病状、身体状況に応じた栄養療法ができているのです。

NSTメンバーにインタビュー ①
多職種が平等に意見交換して 患者さんによりよい医療を提供

中村祐太さん代謝・内分泌内科医師
中村祐太さん

病院の役割は患者さんの健康状態、栄養状態を良好にすること。入院中の管理にとどまらず、退院後も安心して生活していただけるように指導するのがNSTの務めです。そして医師だけではなく多職種で協働することで、患者さんにより適切な医療を提供することができます。また、栄養という共通フィールドで他の職種と意見交換をする機会があることは、院内の活性化にもなっています。チームでは職種を問わず平等な関係が構築できています。

感謝のmessage

通常業務と兼務する多職種が集まるNSTにおいて、NST専従の看護師がいることはとても意義深いこと。チームを形成する骨格となり、リーダーである専従看護師の川畑さんの存在は大きく、彼女が率先して行動する姿はメンバーの協力意欲にもつながっています。

NSTメンバーにインタビュー ②
栄養療法をベースにすることで リハビリもより効果を発揮

松嶋真哉さんリハビリ部 理学療法士
松嶋真哉さん

NSTでは従来、リハビリスタッフの中でも摂食・嚥下障害に対応する言語聴覚士がメインでしたが、当院では理学療法士(PT)・作業療法士も参加しています。僕らPTはリハビリをするうえで不足している栄養やカロリーを提言したり、栄養療法による身体機能や筋肉量の変化の情報を提供したり、リハビリという「栄養を使う側」の観点から意見を述べる役割です。適切な栄養療法は身体機能の低下を抑え、リハビリを効果的にすることにもつながっています。

感謝のmessage

患者さんと最も密な関係にあるのは看護師のみなさん。患者さんの心をくみ取ることにたけていますし、昼だけしか患者さんとかかわりがない僕らに朝晩の様子や病室での話を伝えてくれるので、リハビリ計画にも役立っています。

NSTメンバーにインタビュー ③
形や味にも工夫を凝らして 患者さんに応じた食事を提案

栄養部 管理栄養士
大嶋佑紀さん

管理栄養士としての専門性を活かして、栄養や食事の調整を行っています。栄養素の過不足を評価し、改善に向けて当院で扱っているものから置き換えられる食事や補助食品、飲み物などを提案します。食べられないのは形状のせいなのか、味、本人の嗜好なのかを探るため、患者さんやご家族から話を聞くこともあります。同じ栄養状態を評価するにしても職種により見え方が異なるため、多職種で協働することで考察が深まり、とても勉強になっています。

感謝のmessage

看護師さんは患者さんの小さな変化や私が聞き出せていないことも情報提供してくれるありがたい存在。専従看護師の川畑さんは専門知識・技術があるのはもちろん、気持ちを盛り上げるのがとても上手。チームの調整役としても欠かせません。

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