医学部付属病院併設のワンキャンパスで
教職員&卒業生が学生をフルサポート!
東海大学 医学部 看護学科 伊勢原キャンパス

医学部付属病院併設のワンキャンパスで 教職員&卒業生が学生をフルサポート!

インタビュー付属病院での実習について

病院実習中、学生にはどんな配慮やケアを心がけている?

小島 明美さん東海大学医学部付属病院
実習担当看護師
小島 明美さん

実習での緊張感は私も学生時代に経験しているので、まずは学生に寄り添う声がけを意識しています。その一方で、専門職としてしっかり考えなければいけない点はきちんと学生に伝えるなど、メリハリをつけて接しています。
学生たちは、いずれ看護師資格を取って働くわけですから、健康管理についてなど、社会人としての責任についても実習中に伝えられたらとも思っています。その上で、実習終了後に「楽しい実習だったな」「やりがいを感じられたな」など、充実感を得てもらえるように心がけています。

インタビューの様子

病院実習で学生たちに指導する内容とは?

私が担当する「母性看護学」では、産後のお母さんと赤ちゃんを受け持ち、産科外来やNICUなど複数の部署を回ります。2週間の実習期間中、産科病棟でお母さんと赤ちゃんを担当する実習は4日間しかありません。この短い期間の中で、お母さんたちと関係性を築きながら看護ケアを考えていかなくてはならないため、その難しさはありますね。

「母性看護学」で、学生たちに学んでほしいことは?

お産は予定通りに進まない上に、当院はハイリスクな患者さんが多い総合周産期母子医療センターであるため、急変が多いんです。そうした変化の中で、学生たちにいかに同じように実習経験の機会を与えられるかが難しいところですね。そのため、柔軟な対応とフォローを大切にしています。患者であるお母さんたちの気持ちのゆれも人それぞれですから、学生たちには接し方や距離感のアドバイスもしています。

業務の様子

実習後、学生たちの成長や変化は?

実習当初は、病棟に入るにもみんなオドオドしていますが、毎日実習に通うことで、学生たちとお母さんたちとの関係性にも変化が見られてきます。
最初はなかなか情報を得られなかった学生が、私たち看護師も知らないような情報を、お母さんとのコミュニケーションの中でしっかりキャッチできるようになることが結構あるんです。
それから学生の顔つきも変わってきますし、実習記録にも「こういうことを教えてくれてうれしかった」「こういう看護が必要だと思うからやってみたい」と、自主性があらわれてくるのを見たときに、学生たちの成長や変化を感じられて、うれしいですね。

実習に不安を抱えている学生への対応は?

母性看護に対する不安なのか、これまでの実習経験を踏まえての不安なのかは学生たちによって異なるので、大学の先生たちとも話し合って学生の特性を知り、より良い方向に持っていけるような経験や学習方法を考えるようにしています。
母性看護は、学生2人でひとりのお母さんと赤ちゃんを受け持つため、学生同士のやり取りでもモチベーションを高め合えることもあるのではないかなと思います。

業務の様子

本学の卒業生として、この大学を選んで良かった点は?

総合大学なので、1年次はこの伊勢原キャンパスだけでなく、英語や体育の授業を受けに湘南キャンパスに行って、他学部との交流を持てることですね。当時は正直、「面倒くさいな~」と感じていましたが(苦笑)、学生時代に医療や看護の世界以外にふれられる時間があったのは非常に良かったなと。3年次になって実習が始まってしまうと、医療の世界にどっぷりになってしまうので、医療や看護以外の視野を広げられる環境が準備されている大学というのは強みだと思います。
いろいろな人間関係から多様な価値観にふれることは、“いい看護”に直結します。看護師は、人と人とのコミュニケーションがあってこその職業ですからね。

在学中に感じた教職員の雰囲気や教育支援体制は?

勉学や奨学金のことなど、さまざまな相談ができる「指導教員制」になっているので、在学中は担当の先生に進路や勉強の相談がしやすかったです。
ただ、本学は看護師と保健師の教育課程のみで、私のように助産師になりたいという学生は卒業後、新たに進学しなければなりません。そのプロセスを考えると、初めから助産師課程のある大学を選ぶほうがラクだったかもしれませんが、それでも私は「この東海大学がいいな」と思ったので、納得の上で入学しました。そして、入学後すぐ先生たちに「私は将来、助産師になりたいんです」と伝えたところ、先生方からは具体的な教育サポートやアドバイスをいただき、すごく励みになりました。
卒業してもう15年近く経ちますが、実は今でも先生に相談しに行くときがあるんですよ。病院実習で、先生方が学生たちを引率されてきたときに再会することがよくあるので、そんなときは先生方と気軽にお話や相談をさせてもらっています。学生と教職員が近い距離感でいられるのも、本学の魅力だと思います。

看護師を目指そうと考えている高校生へメッセージを

とにかく少しでも興味があることは、悩まずやってみてください。看護の道に絞ったあと、「別の道に興味が出てきたらどうしよう…」と思っている方もいるかもしれませんが、「まだまだいくらでも別の道に移ることはできますよ」と伝えたいですし、看護の世界も奥が深く広いです。自分が後悔しないと思える道を、諦めずに突き進んでほしいですね。
私も看護の道に進もうかどうしようかと悩みました。でも背中を押してくれたのは、「助産師になりたい」と話したときに友だちから言われた「いいじゃん!」の言葉でした。ひとりで決められない人は、いろいろな人の意見を聞いてみても良いと思いますよ。
看護の仕事をする中で苦しいことも当然ありますが、私は助産師として働くことがすごく楽しく、「この仕事が好きだ」と胸を張って言えます。そう言える仕事に出会うためには、まずやってみるしかないのだと思っています。

東海大学医学部付属病院外観
東海大学医学部付属病院ドクターヘリ
東海大学医学部付属病院
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143
TEL 0463-93-1121(代表)
https://www.fuzoku-hosp.tokai.ac.jp/
■開設者 学校法人東海大学 理事長 松前 義昭
■病院長 渡辺 雅彦
■標榜科 35科
■病床数 804床
■建物概要 地上14階 地下1階

1975年に開設以来、特定機能病院としてさまざまな高度医療を開発し提供すると同時に、医学部の学生や研修医をはじめとする医療専門職の教育・研修の場でもあります。高度救命救急センターおよび総合周産期センターを有し、神奈川県湘南~県西地域における急性期医療における中核的医療機関としての役割を担っており、広域救急搬送システムである神奈川県ドクターヘリの運用医療機関でもあります。
さらに地域がん診療連携拠点病院として、悪性腫瘍への専門的診療を行っています。

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