先輩たちのまなざしが成長をあとおし
上尾中央医科グループ(AMG)の
グループ病院が支える若手看護師の未来
上尾中央医科グループ

先輩たちのまなざしが成長をあとおし 上尾中央医科グループ(AMG)の グループ病院が支える若手看護師の未来

仲間との“学び合い”が、2年目の自信と実力に
《白岡中央総合病院 編》

看護師

さかもと さん

教育委員会所属。
看護師の成長支援に力を入れ、フォローアップ研修の改革を推進。若手看護師が安心して学べる環境づくりを牽引している。

看護師

まなか さん

内科病棟に勤務する3年目看護師。
人工呼吸器を使用する患者のケアなどを担当。1〜2年目に充実した研修を経験し、同期同士での教え合いで成長を実感してきた。

コロナ禍で感じた“きずな”と“学び”の大切さ

――白岡中央総合病院では、2年目の看護師に対してとくに力を入れた研修を行っているとうかがいました。

さかもと
1年目は手厚く守られる分、2年目看護師には「2年目なんだから、1人でちゃんとやらなければ」というプレッシャーがのしかかります。その時期に「見放された」と感じさせないことが大切だと考えました。実際、2年目看護師の離職は減っています。2年目をきちんと支えれば、その後は安定して仕事を続けられることが多いんです。

まなか
私も新人のとき一番頼りにしていた先輩が、2年目になるタイミングで異動になって不安でした。でも研修で同期と顔を合わせたり、病棟の先輩がていねいに教えてくれたりしたので、「見放されていない」と安心できました。

さかもと
2〜3年目に向けたフォローアップ研修自体は以前からありましたが、年に2回程度の開催でした。その集合研修を3回、4回…と増やし、現在は同期同士が集まって学び合う場にしています。今年度(2025年度)は、1年間で9回開催する予定です。

対談の様子

――研修強化の背景にはどんな課題があったのでしょう。

さかもと
コロナ禍直後に退職者が増えたことが一因です。孤独感や不安がその根底にあり、同期や先輩との“きずな”、そして自分から学ぼうとする姿勢を育てる必要があると痛感しました。

横断的な知識が身につく自主企画タイプの研修

――「2年目フォローアップ研修」の具体的な内容を教えてください。

まなか
特徴的なのは、自分たち(2年目看護師同士)で研修内容を決めていくことです。例えば、私は内科病棟なので人工呼吸器疾患の患者さんを多く見ていますが、整形外科や外科で働く同期が扱う症例はまったく違います。
でも現場では、呼吸器疾患を抱えた骨折の患者さんが入院してくることもありますよね。お互いに得意分野を教え合えば、そうしたときにも適切な判断ができるようになるんです。

研修の様子

――研修で印象に残っていることはありますか。

まなか
最初は「誰かに教えるなんて難しい」と思いましたが、資料を作ったりわかりやすく話す工夫をしたりするにつれて、自分自身の理解も深まるのを感じました。
普段なかなか会えない同期と意見を交わす経験は予想以上に刺激的で、気持ちのリフレッシュにもなりました。

――「リフレッシュ研修」というユニークな研修もあるそうですね。

さかもと
はい。新人時代の懇親会は病院主催ですが、2年目はそういったレクも“自分たち”で企画してもらいます。単なるお楽しみ研修にするのではなく、「何をすればリフレッシュになるのか」を自分たちで考える、ウェルビーイングや健康経営といった視点も含めて養う目的を兼ねています。

研修の様子
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